剣道は右手の使い方が超重要!【右手の効果や練習方法を徹底解説】
剣道好き「剣道で右手が強いと注意される!」
「右手の使い方がわからない!」
今回はそういった悩みをお持ちの方向けに「右手」に注目して、重要性・使い方・練習方法について解説していきます。
剣道では、左手はしっかり握り、右手は添えるような形で握るなど「左手の重要性」が言われますよね。
しかし、それと同じくらい右手の使い方・握り方も重要なのです。
私自身、右手を意識したり、トレーニングをしたりした結果、打突力の向上や、剣道の上達を感じる事が出来ました。
この記事を書いている私は
- 剣道歴15年以上
- 中高はバリバリ剣道部
- 現在は子供達に指導しながら子供たちに教わってます
今回は私自身の経験もふまえて、右手について詳しく解説していこうと思います!
剣道の右手の使い方が超重要!
皆さんは「何故剣道では右手を添えるように使うのか」について考えた事はありますか?
極端な話ですが、右手はほとんど添えるだけで、意識的に使わないのなら、左手1本の方が、小手のリスクが減って合理的ではありませんか?
(二刀流や片手上段の方は少し特殊ですが…)
まずは、剣道で右手を意識すべき理由について詳しく解説していきます。
「刀の性質が」とか「居合では」という難しい話は無視して、竹刀競技の剣道として考えていきます。
剣道では右手を使う方が効率が良いから
まず結論として、剣道で右手を使う理由を一言でまとめます。
ここからは具体例を挙げながら説明していきますね!
私たちがパッと体感できるのは「竹刀の重さ」です。
左手での片手素振りでは、腕をプルプルさせながらやっとの思いで振る竹刀を、右手を添える事によって、速いスピードで何度も振り続ける事が可能になるのです。
普段の稽古を左手一本でやったら地獄です。(笑)
例として「竹刀の重さ」を出しましたが
つまり、右手には、重さを支える以外の価値があり、それらが合わさった結果今の右手の使い方の指導があるのです。
左手主体で右手は軽く握るという基本は変わりません
しかし、多くの価値のある右手を意識して使うのと、何となく使うのでは大きく異なります。
右手を意識して使う事で、これまでできなかった事ができたり、課題を克服できたりするのです。
右手への意識で剣道は大きく変わる
具体的な使い方に入る前に、少しだけ右手の効果の根拠についてについてお伝えします。
結論としては以下の二つです。
- 一般的に重要視されていない
- 剣道の全てにつながる
簡潔に上の二つについて説明します。
一般的に重要視されていない
この記事を読んで「初めて右手について考えたかも!」という方もいると思います。
左手の重要度が高い事から、一般的に右手を意識した稽古というのは行われていないのです。
さらに、周りの人がやっていない練習を頑張ることができれば、差をつける事や、レベルアップにもつながりますよね。
剣道の全てにつながる
剣道をやっていて、右手を竹刀から離す機会がほとんどないですよね。
基本的に構えていれば常に右手は竹刀に添えられていますし、打突の際には右手を使用します!
多少オーバーな表現にかもしれませんが、そういった背景から私は、「右手が変われば剣道が変わる」と思っています。
剣道の右手の使い方について
ここからは実際の剣道における右手の使い方について解説していこうと思います。
とはいえ、個人の感覚によるところが多いので、自分なりの使い方や、コツを感じ取るのが一番です。
冴えを生み出す右手の使い方
まずは、今現在「手の内」や「冴え」について悩んでいる方にお勧めの右手の使い方になります。
手の内に限らず
- 打突がしっくりこない
- どこか柔い打突になっている
- ドカンッとい打ちたい
という方にも向けておススメの右手の使い方です。
結論から言うと
私自身もそうでしたが、竹刀を振った時に、無意識で右手でブレーキをかけてしまうケースが多いです。
そして、無意識なので、そこに気づけずに、左手ばかりに集中して上手くできないと悩む事があります。
右手の手首の返しを意識するだけで、かなり打突が変わります
特に、右手をしっかり返し切る・絶対にブレーキを掛けないと意識するのが効果的です!
細かな技術は不要です。「意識する」というのが重要なのです。
操作性を上げる右手の使い方
続いて、右手による竹刀の操作性を高める使い方について説明します。
具体的には以下の二点が重要です。
- 右手の位置を意識する
- 右手を意図的に使う
右手の位置を意識する
右手の位置って剣道をしても意識する事はほとんどないですよね(笑)
中でも特に、右手の高さと距離が重要になってきます。
具体的な例を出すと、「打突時に右手の位置が高すぎていないか」や「右手が前に出すぎて手打ちになっていないか」などがあげられます。
右手を意図的に使う
言葉での説明は少し難しいのですが、密着からの引き面を狙う時などは、左手を意識すると打突がうまくできないケースがあります。
そういった時に、右手を駆使して、右手主体で打突をするスキルというのも試合などで有効です。
ただ、剣道の理想とする打突からは離れるので、より実践を意識したときに大切になるかと思います。
余談ですが・・・
右手の強化は二刀流や、上段に活きる事があるので、今の剣道に役立つのはもちろん、これからの剣道の楽しみにもつながると思います。
剣道で右手を効果的に使うための練習方法
基本的に右手の練習はメインでやるというよりかは、稽古前に少しだけといった感じでやるのをお勧めします。
具体的には以下の通りです。
- 右手での片手素振り
- 右手を意識した両手素振り
- 右手での打突練習
上から順に説明していきます。
右手での片手素振り
部活生が良くやる、左手での片手素振り同様に、右手で片手素振りを行います。
片手素振りでは、具体的な使い方の練習というよりかは、右手を使うという意識付けが目的になります。
急に今まで意識の外にあった右手を使うのは難しいので、まずは右手という存在を認識するような感覚です。
柄の端(普段の左手の位置)を持つ素振り
柄の端を持つ素振りでは、左手の片手素振りと同じ感覚で、より、腕の動かし方を意識して振りましょう
右手の位置は振り上げた時におでこの前に来る形を心掛け、左手の片手素振りをイメージすると良いかと思います。
右手も左手も同じような感覚で振れるようになるとなお良いです!
竹刀のツバ寄り(普段の右手の位置)を持つ素振り
ツバ寄りを持つ素振りでは、普段の両手素振りを意識しましょう。
具体的には、手首の返し・打突後の右手の位置なんかに注目すると、より良い素振りになると思います。
この素振りの時には、両手素振りの時の右手の位置(頭の上付近)を意識しましょう!
右手を意識した両手素振り
両手素振りは、実際に効果的な右手の使い方を会得するために重要な練習になります。
片手素振りによって意識した右手を両手素振りでも扱えるようにするのです。
右手がブレーキになりがちなのを直す
上で少し書きましたが、ストッパー癖を直すのを最優先にしましょう。
具体的には、右手首をしっかりと返し、素振りの際に「振り切る」という事を心がけましょう。
そして片手素振り後に両手素振りを行う事で、右手と左手、それぞれの使い方を実際の素振りで意識しやすいと思います!
右手片手での打突練習
少し上級編ですが、実際に右手片手で、面をつけている相手に、足を使って打突をしてみるのも効果的です。
これは右手のみでなく、右手と体の使い方のリンクなども感じれるので、意外と有効だったりします。
また、先ほど紹介した通り、二刀の練習にもなるかもしれませんので、楽しみながら、ちょっとした気休めにやってみるのも面白いかと思います。
今回は右手の重要性や、使い方・実際の練習方法について詳しくご紹介してきました!
正直、右手に関しては剣道界でもまだまだ研究途中な面が大きいと思うので、ぜひご自身でも研究してみてください!