剣道の団体戦のスコア表の書き方と効果を徹底解説【サンプル有】
剣道好き「剣道のスコア表書く意味ってあるの?」
「書き方がややこしくて分からない!」
そういった悩みをお持ちの方向けに、今回は剣道の団体戦におけるスコア表の書き方とその効果について徹底解説していきます。
また、印刷して使えるサンプルも用意していおりますので、必要な方はご利用ください。
この記事を書いている私は
- 剣道歴15年以上
- 中高は部長でオーダー作成
- 団体戦が大好き(笑)
という経歴で、実践ベースで使えるスコア表の効果や書き方を分かりやすく解説していきます。
剣道の団体戦のスコア表の書き方を徹底解説
まずはスコア表の原本と記入例を使いながら、書き方の説明をしていきます。
剣道の団体戦で使うスコア表の原本
形式に関しては、人によって作り方が違ったりするので基本的に自由です。
Excelなどで簡単に作れるので自作でもOKです。
スコア表を書く手順
ここからは記入例を挙げながら、スコア表を書く手順や気を付けるポイントについて説明していきます。
記入例1
では早速、上の記入例を参考に書き方の手順について説明します!
具体的な書き方の手順は以下の4点です。
- 名前を書く
- 取った技を書く
- 数字を書く
順番に簡単に説明します。
名前を書く
まずは自分チーム・相手チーム名と選手の名前を書きます。
チームによっては相手選手の事はメモしなかったりしますが、「どの選手と当たったか」というのは重要なのでできれば書きましょう。
取った技を書く
実際に試合が始まったらそれぞれ1本となった技を書いていきます。
また、その際には省略形を使います。具体的には
- 面→メ
- 小手→コ
- 胴→ド
- 突き→ツ
といった感じです。
引き技や応じ技の際も変わらず、上の4種類で表記します。
各試合最初の1本に〇をつける
取った技を書くときに、各試合で最初の1本目には「㋱」のように〇をつけましょう。
そうする事でより試合の流れが、より分かりやすくなります!
数字を書く
5人すべての試合が終わったら集計して、勝者数と得本数を書いていきます。
これはそれぞれ数えるだけなので簡単かと思います!
基本的なスコア表の書き方の手順に関しては以上ですが、「反則はどうするの?」「不戦勝は?」といった疑問が出てくるかと思います。
その辺の詳しい書き方のポイントについては、別の記入例を用いてまとめていきます。
団体戦のスコア表の書き方のポイント
早速ですが、2つ目の記入例を見ていきます。
記入例2
具体的な書き方のポイントは以下の3点です。
- 不戦勝は〇2つで2本勝ち
- 反則した側に▲をつける
- ▲2つで相手側に反と書き1本与える
順番に簡単に説明します。
不戦勝は〇2つで2本勝ち
先鋒戦に注目してください!
チームBは先鋒が不在なので、選手欄には✖を書いています。
また、チームAは不戦勝により、2本勝ちになりますが、面などを取ったわけではないので、〇を2つ書いて2本勝ちを表現します。
反則した側に▲をつける
続いて次鋒戦に注目しましょう。
次鋒戦ではBチーム側が反則をしたので、▲を1つ書きます。
剣道では反則2回で相手に1本が与えられるので、▲が2つになったら相手チーム側に反と書いて1本を与えます。
引き分けについて
私なりの書き方かもしれませんが、引き分けを分かりやすくするために、試合後に大きな✖を書いたりします。
勝ち数が分かりやすかったりするのでお勧めです。
また、書き方やスコア表の形に関しては大会や地域によって差があるので、試合の記録係などになった際には、一度書き方のルール確認をするのが良いかと思います。
剣道の団体戦のスコア表の効果を徹底解説
結論としてスコア表を書くことによる効果は以下の3つです。
- 団体戦の結果が一目瞭然
- 選手の特徴が分かる
- チームの研究ができる
上から順番に説明していきます。
団体戦の結果が一目瞭然
スコア表をつける1つ目の理由として、団体戦での勝敗の分かりやすさがあげられます。
団体戦では、勝者数・得本数など、試合で重要になる数字が多く、見ている人にとっては勝敗が分かりづらいのです。
そこでスコア表をつける事で、その結果が分かりやすくなるのです。
リーグ戦などではさらに難しくなるのでスコア表での管理は重要です。
選手の特徴が分かる
スコア表では、どのポジションで誰が、何を取った(取られた)のか分かります。
それを用いる事で
- 先鋒での戦績が悪い
- よく面を取られている
などが分かり、選手個人の特徴が顕著に表れる事があります。
その選手の剣道スタイルが可視化されるので、ポジションを考える際にもとても役に立ちます!
試合回数を重ねるごとに質の高い情報になっていくので、それを基に練習メニューを考えたり、弱点を克服していきましょう。
チームの研究ができる
最後にチームとしての効果についてです。
具体的には以下の3点があげられます。
- チームの弱みを知る
- より良いオーダー作成
- 相手チームの分析
チームの弱みを知る
一つ上で個人の特徴や課題については説明しましたが、同時にチームの弱みも分かるのです。
例えば
など、試合結果を客観的に見る事で得られるものは非常に大きいのです。
個人の課題に加え、チームの課題も見えてくると、格段にレベルアップできるでしょう。
より良いオーダー作成
上と少し被るところもありますが、団体戦では各ポジション選定が非常に重要です。
団体戦における各ポジションの役割や特徴は下の記事にまとめているので参考にしてください。
>> 剣道団体戦のポジションの役割と特徴を徹底解説!【経験者が語る】
それぞれ適任の選手を選ぶことでより良いオーダー作成ができるのです。
相手チームの分析
最後に相手チームの分析についてです。
「あのチームにはよく負けるな」とか、「あのチームは個人の力はそうでもないのに勝ってるな」と感じた時は強くなるチャンスです。
相手チームの戦績をスコア表に書いて徹底的に研究しましょう。
その中から相手チームの特徴や、勝つ理由を見つけ出すことができれば大きな成長へとつながります。
剣道の団体戦において、スコア表はかなり大事なので、できれば毎回記入するのがおススメです。