剣道の返し胴の打ち方と決めるコツ【苦手な向けに徹底解説】
剣道好き「返し胴がうまく当たらないけど、返し胴で勝ちたい!」
「返し胴のコツを教えてほしい!」
という方へ向けて、より実践的に使えるような内容を解説していきます!
この記事を書いている私は
- そもそも胴打ちが超苦手だった
- 実際に相手が打ってくると対応できなかった
- 努力と研究の末、返し胴のコツ発見
- 今では得意技の1つに
返し胴って実践で使おうとすると遅れたり、上手く当たらなかったりと、なかなか難しい技ですよね。
上の通り、私自身苦手だったこともあり、今回は実際に使える返し胴のコツの紹介になります。
自己流かつ、苦手な人向けにはなりますが、試合や四段審査で使用して、評価もされているので信頼性ありです!
まずはこちらの返し胴の動画をご覧ください
(音無しで45秒ほどの動画です!)
この記事ではこの動画でやってる返し胴の打ち方を解説していきます!(画像付きで解説します!)
剣道の返し胴の打ち方と決めるためのコツ
ここからは、先程の返し胴の動画を画像で切り取りながら解説していきます!
今回解説するコツは以下の通りになっています。
- 打つ前の準備のコツ
- 面の受け方のコツ
- 胴をとらえるためのコツ
順番に解説していきます。
打つ前の準備のコツ
打つ前というのは主に「攻め」の段階についてです。
ここでお伝えする具体的なコツは
ということです。(実際相手が面を打ってこなくてもいいんです!)
剣道には、攻めの段階で「読み合い」という大事な要素があります!
詳しくは下の記事にまとめてます。
>> 剣道が上手くなるには読み合いの理解が必須です【強くなれる】
簡単にまとめると
基本的に剣道において、返し胴を狙う時は、相手の面が来たのを見てから判断するのでは遅くなります。
多くの方が攻め合いの段階で「面に来るかなー?」といった迷いの気持ちを持ってしまっています。
その結果動作の出だしが遅れてしまって応じ技ができないのです。
そこで逆に「絶対面が来る!」と思いこむことで相手の「起こり」をとらえる事ができます。
私はこれを意識してから応じ技ができるようになりました!
では実際に先ほどの動画内3本目返し胴の静止画で確認してきます。
まずは構え合ったところで「読み合い」をしています。
私の場合はこの段階で相手は面に来る!と一点読み返し、胴を狙っています。
この判断については先ほど紹介した読み合いの記事含め、意識的に練習する事で練度が上がります。
面を完全に予測していたので、相手の動き始めに反応し、返し胴への動作を始めているのです。
画像からも相手が動き出した瞬間に私が返し胴の体制に入っているのが分かるかと思います。
正直、静止画で見ても小手に来るのか、面に来るのか判断はできませんよね(笑)
というのが重要です。極端に言ってしまえば、相手がたまたま面に来たから面返し胴になったという事です!
初めはその感覚で良いかと思います!(面を一点読みしたけど外れることもあります!それは仕方ないです!)
もし相手が面を打ってこなかったら
応じ技というのは、相手の動きを読み切った時に決まるものです。
それを外してしまうということは読み合いの時点で負けてしまっています。
読み合いを有利に運ぶ「攻め」の方法としては、シンプルではありますが1歩攻めて我慢が一番効果的です。
攻めた時の竹刀を気持ち下げると面に隙を作り、誘導することも可能です。(動画内の私の攻めの動作は全部同じ攻め方です)
この辺りの攻めに関する説明は下の記事に細かくまとめています。
>> 剣道の攻めとは何かと重要性を分かりやすく解説【攻めは必要です】
面の受け方のコツ
返し胴のコツとして、「前で受ける」や「待たない」と言われる事が多いですよね。
しかし、ここで私がお伝えしたいコツは腕や竹刀ではなく足と体の使い方です。(竹刀で面を守るという考えを持ってると失敗しやすいです)
具体的なコツは
ということです。(おへその向きを抜ける方向に向けるイメージです!)
なぜこの意識が必要かという点について、先ほど続きの静止画を用いて説明していきます。
注目すべきはこのシーンでの相手の竹刀の位置です。
「面の位置に竹刀がとどいちゃってます!!!(笑)」
相手の面が速く、竹刀で避けきる前に打突がなされているのです。
本来の返し胴なら、面より高い位置か、前の位置で避けるはずですよね・・・
ではなぜこの返し胴が成功するのか、今度は胴を打つ側の体に注目してみましょう。
これは先ほどの「一点読み」のところで考えた場面ですが、このシーンで打突発生に対し、既に右に体の意識を持っていっています。
体がまっすぐな状態ではなく、斜めになってますよね。
そして、次の面を避けるシーンでは、矢印の方向に体が移動していたため、相手の面の打突の位置に私の面はありません!
避けた時に相手との距離が近い場合
この際に、相手と自分との間に距離が作れずに、返し胴が深くなってしまう方は「前に出すぎ」です!
相手は思い切りの面に来るわけですから、その場~右に体を向ける意識が大事です!(前に行かないで大丈夫です!)
自分にとって返し胴を打ちやすい位置を斜め前~右で調整してみてください!
腕に関しては元の面の位置を守るような位置が良いかと思いますが、気にしすぎずに自然な形で良いかと思います!
返し胴を的確に決めるためのコツ
そして打突の瞬間ですが、返し胴を狙うと、うまく胴に竹刀を当てる事ができない方が多いと思います。
私も以前はそうでした。
的確に胴をとらえるコツはたった一つです。具体的なコツは
という事です。本当にこれだけで世界が変わります(笑)
剣道において、「目をつぶっての打突」と「打突部位を見ながらの打突」どちらが簡単かは明らかですよね?
小手や面を狙う時は自然と打突部位が目に入りますが、返し胴の際は意識しないと胴を見る事は難しいです!
静止画で見ると、胴の打突の瞬間の私は相手の胴をしっかりと見れています!
剣道の返し胴のコツを画像でおさらい
最初に、上で扱ってない2本の返し胴の静止画を用いて、今回説明したことについて復習していきます!
返し胴のコツおさらい【剣道試合編】
打つ前のコツ:少し下めに一歩攻めて圧をかけながら、面を一点読みする
受ける時のコツ:体を斜め前に入れ込み相手の面を竹刀ではなく体で避ける
打つ時のコツ:胴を見て打つ(この打突はあまり見れてないですね(笑))
なんとなくここまで説明したことが伝わるのではないでしょうか?
抜け方に関しては完全に片手になっていたので反省です。
返し胴のコツおさらい【剣道審査編】
打つ前のコツ:同じく少し下めに一歩攻め、このタイミングで面を1点読みする
受ける時のコツ:相手の面に対して、体でさばいて避ける
相手と私の竹刀の位置を見るとわかりますが、竹刀で避けていたら面の方が早く当たっていたでしょう。
打つ時のコツ:胴を見て的確にとらえる
言葉にするのであれば
といった感じでしょうか。
まずは練習の時に意識して、最終的に実践で使えるように鍛えていきましょう。