剣道の合い面で勝つ方法と3つのコツ!【足の使い方が勝負を分ける】
剣道好き「剣道の合い面のコツを知りたい!」
「合い面でいつも勝てない!」
そんな悩みをお持ちの方に向けて、この記事では剣道の合い面で勝つ方法と、打ち方のコツを徹底的に解説していきます。
剣道の合い面で勝つ方法と3つのコツ!
まずは一度、こちらの動画をご覧ください!
スロー付きの合い面を選りすぐり4選!(1分半ほどの短い動画です)
この記事を読み終えたときにもう一度見ていただけると見方が変わるかも??
上の動画を元に、ここからは画像も使いながら説明していきます。
合い面で最重要なのは足のコツ
まずは「足の使い方」のコツについてです。
「竹刀の振り方のコツを教えてよ!」
と思う方がいると思います。
しかし、合い面ではほとんどの場合がこの「足のコツ」で勝敗を決めているのです。
コツは自分の右足を相手の右足より早く地面につける事
ずばり、合い面の勝敗を分けるポイントは「足の着地スピード」です。
言葉だけじゃわかりづらいので、実際に先ほどの動画の静止画で見てみましょう。
・動画内2本目の打突です
少し体制の差は有りますが、合い面発生時の踏み切りのタイミング・高さはほぼ同じです。
また、左の選手の方が前に行く力があり優勢に見えますが通常スピードで見れば、「どっちが勝ってもおかしくない」と感じるかと思います。
続いて注目の右足の着地のシーンです。
竹刀に注目すると、打突タイミングは同時で、静止画で見る限り、どちらも1本になりうる打突です。
一方で足に注目すると、左の選手の右足は着地しているのに対し、右の選手の右足はまだ着地していません。
合い面の勝負を分けるのは右足の着地タイミングである
全てが当てはまるわけではありませんが、上の動画や剣道の一本集など見ていただくと高確率でこのようになっているのが確認できるはずです!
繰り返しになりますが
勝つための腕の使い方のコツ
足のコツが一番重要なのですが、もちろん、「腕」「竹刀の扱い」も非常に大切です。
コツは相手が出てくる場所にメンを打ち込む事
合い面ではお互いが踏み込むため、中段の時の位置に面を打ち込むと近くなりすぎたり、スピードが遅くなります。
先ほど同様に具体的な例として、静止画で見ていきましょう。
・動画内4本目の合い面です
まずは合い面発生時の画像ですが、両選手の体の位置と竹刀の位置に注目してください。
その上で次の画像をご覧ください。
こちらは打突時の画像になります。先ほど注目してもらった通り、竹刀の位置を赤丸・青丸で囲ってみました。
2つの画像から左の選手がかなりコンパクトに竹刀を振っているのが分かるかと思います。
右の選手が、腕と体を前に伸ばして面を届かせようとしているのに対して、手前の選手は相手の面が来る場所に竹刀を伸ばしているように見られると思います!
自分は相手が出てくる位置に面を打つ
相手も踏み込んでくる力を利用しましょう。
そうすると、竹刀の振り自体もコンパクトで相手より早く打てます。
イメージとしては踏み込みで少しだけ出した足の垂直線上の位置に手を出すのがおススメです。
打つ前に意識すべき合い面のコツ
最後に「打つ前のコツ」になります!剣道では打つ前の「攻め」が何よりも大切です。
攻めについては、下の記事で細かく解説してます。
>> 剣道の攻めとは何かと重要性を分かりやすく解説【攻めは必要です】
コツは合い面は「狙って」打つ事
以前の私含め、意外と多いのが、「なんとなくお互い打って合い面になる」という方です。
試合はもちろん、審査でも何となく打ち合った打突は評価されません。
お互い面の打ち合いになるけど「その中で自分は勝てる」という準備ができてから勝負をしましょう。
剣道の合い面で勝つための右足の使い方
という方向けに、実践での合い面で意識すべき右足の使い方について解説していきます。
左足で蹴らずに、右足を出してすぐ目の前に着地するように踏み込む
ずばり、左足で蹴って遠くに飛ぼうとせずに、右足を少し前に出して踏み込む(着地する)事が重要になってきます。
剣道では基本的に左足で床を蹴って前に飛び込む事が多いですが、合い面での踏み込みでは、逆に飛ばないのが重要になります。
繰り返しになりますが、合い面はお互い前に出る技なので、他の技ほど前に飛ばなくても、自然と相手が距離を詰めてくれるのです。
剣道の合い面では右足の着地スピードを速くするのがコツと紹介しましたが、遠くに飛ぼうとすると、その分滞空時間が長くなり、不利になってしまいます。
だからこそ、遠くへ飛ばずに、すぐそばに右足をつける意識が重要になってきます!
さらに良い面を打つために
右足を素早く着ける感覚に慣れてきたら、右足を相手の正面(足と足の間)の位置に踏み込んでみましょう。
まっすぐ右足を出すより、「きれいに体ごと勝てる」面になると思います。(右足を内側に入れ込むイメージです!)
これらのコツを意識できると、身体能力で勝てない相手にも勝てるようになります。
最後にその根拠と具体例をご紹介します。
剣道の合い面に身体能力は関係ない
ここで、突然ですが、みなさんに質問です。
「スピードや身体能力では勝っているのに合い面で勝てない相手」を聞かれたら誰を思い浮かべますか?
多くの方が思い浮かべるのは、ご高齢の先生方ではないでしょうか?
高段位の先生方は、構えや攻めの段階で優位に立っていますが、体の動く若い剣士にそれだけでは勝てないのです。
合い面では、先生に届かせるために私達が遠くに踏み込みに行ってるところを、先生方はその場の早い踏み込みでとらえているのです。
つまり、スピードや身体能力で負けてるから合い面が勝てないという訳ではありません。
勝てる人は勝つべくして勝っているのです。