剣道の上段の構えの特徴とポイント【上段対策も徹底解説】
剣道好き「上段の構えに興味がある!」
「対上段のコツを知りたい!」
という方向けに、剣道の上段の構えについて徹底解説していきます。
この記事を書いている私は
- 剣道歴15年以上
- 現在は子供たちに指導など
という経歴なので、分かりやすく説明します。
剣道の上段の構えの特徴とポイント
これを大前提として、まずは以下のポイントについて解説していきます。
- 上段の構え方
- 構え方の応用編
- 上段が狙う技
剣道の上段の構え方
上段は、竹刀を振り上げている状態が通常の構えになります。
振り上げの形としては「左上段」が最も多く
- 左足を前にする
- 竹刀を少し右に傾ける
- 左手主体で振る
という形になります。
左上段がメジャーですが、上段の構えは個性が強く出るので、かなり種類があります。
上段の構えをやる上で必ず必要になってくるのは以下の3つです。
- 腕の力・持久力
- 恐怖心に負けない勇気
- 攻めの気持ち
詳しくはデメリットの方で説明しますが、上段は守備面が心もとないので、そこを補えるだけの心の強さが必要です。
上段のメリット
上段のメリットとしては「攻めの強さ」が際立ちます。
具体的には下の3つがポイントで、圧倒的な攻めによる打突と試合運びが魅力です。
- 技のスピードと威力
- 対策が必要
- 有利な試合展開
上段の打突の威力や速度が脅威になるのは分かりやすいですよね。それに加えて、上段は対策を積んでない相手には簡単に勝ちやすいのです。
また、対上段に慣れている人も少ないので、ローカルな環境であれば精神的にも優位に立てる事が多いです。
上段のデメリット
一方で、上段のデメリットは防御面の弱さです。
具体的には以下の3つがポイントで、攻めに特化しすぎているのが分かると思います。
- 応じ技が少ない
- 単調になりやすい
- 攻めが必須
上段からの応じ技を狙うのは難しく、基本的に上段側は仕掛けていく事が必要になります。
打った後など、細かな弱点はいくつかありますが、全体的に防御面がもろいと知っておけばOKです。
剣道の上段の構え方の応用編
こちらの動画の中堅戦をご覧ください。
こちらの試合を見ていただければわかる通りですが、佐々木選手は上段のスタイルを自由自在に変えています。
[10:12]
に注目すると、右手と左手の位置が逆転してるのが分かると思います。
このように、上段の中でも、使い分けや、構え方は柔軟な事が多いのです!
剣道の上段構えから狙う技
実際に、上段の選手の主力技となるのは以下の6つです。
- 片手面
- 片手小手
- 諸手小手
- 諸手面
- 逆胴
- 小手抜き面
片手打ちの技
片手打ちはその速度や威力が強力で、上段らしい技といった印象です。
そこで、警戒して手元が上がる相手用にあるのが「諸手打ちの技」です。
諸手打ちの技
諸手技は分かりやすく言うと、担ぎ面と同じようなフェイント技です。
この技がある事によって、上段からの打突のよけ方に隙ができて、1本が取りやすくなります。
その他の技
逆胴や、抜き面などは、相手に合わせて使う事が多いです。
対上段の練り方や、狙ってくる技・守り方によって、これらの技をとっさに使ってくることが多いです。
どうしても面と小手を守ろうとすると、胴ががら空きになるので、よけ方も注意しましょう。
剣道の上段対策のコツ
続いては、上段の選手を相手にするときの対策について解説していきます。
具体的には以下の3つを細かく解説していきます。
- 対上段の構え方
- 試合運び
- 狙う技
剣道の上段対策の構え方
上段対策の構え方としては、相手の左小手当たりに剣先を向ける構えが一般的です。
この位置を基本の位置にして、内側・外側に少しずらす事によって上段の打突に対応していきます。
対上段の構えのポイント
この時、特に意識してほしいのが
詳しくは下の試合運び
のパートで説明しますが、対上段は相手の技を防ぐというのを最優先に考えましょう。
常に「相手は打ってくる」という気持ちをもって、相手が動いたらすぐに守りの姿勢が取れるような構えが理想です。
剣道の対上段の試合運び
試合運びについては
上段相手では、本気で守ろうとすれば意外と1本は取られません。
逆に、中途半端な守り・攻めをした瞬間に1本取られるという事が非常に多いです。
積極的な守りの意識
極端に言ってしまえば、前に出て守りに行くイメージがおすすめです。
詳しい試合運びは下の動画を参考にしてほしいのですが
という意識が重要だと思います。
おすすめ動画
合い面で一本取った所は、凄すぎて参考になりませんが
相手のスタイルによって警戒する技は変わってきますが、大体動画のようなイメージです!
剣道の対上段で狙う技
具体的に狙う技としては、下のような技が多いです。
- 飛び込み小手*
- フェイント小手*
- すりあげ面
- 返し面*
- 飛び込み面
- 小手面
基本は守りと、返し面などの応じ技主体で試合を進めながら、決め技として小手を狙うのがおすすめです。
・応じ技について
上段相手に応じ技を狙う時は、中段相手以上に「待ちにならない」のを意識しましょう。
待ちの応じ技となってしまうと、もれなく「諸手技」の餌食になってしまいます。
個人的なおすすめ技
一般的ではないですが、私が使えると思う技を2つ紹介します。
- 片手フェイントからの技
- 空中小手面
・片手フェイントからの技
対上段の構えから一瞬右手を離し、下の画像のようにフェイントをかけると、相手は小手を狙ってくることが多いです。
その小手を読んで、出鼻の右小手もしくは、抜き面を狙いましょう。
ここの当て感や、タイミングは人に寄るので要練習です。参考動画を見たい方はTwitter(@nono_kendo)にDMください!
・空中小手面
こちらは上段相手に、中段の時の小手面をそのまま打つ技です。
実はこの技は「六三四の剣」という漫画に出てくる技なのですが、意外と実践で使えるため重宝してます!
最後に
私がお伝えできる上段対策はかなり詰め込めたと思います。
最後に、上段対策がかなり高いレベルでまとめられている記事を見つけたので、共有しておきます!
下の記事が分かりやすく、実用的な内容になってると思うので、ぜひ参考にしてみてください。
>> わりと究極の☆上段対策へのアンサー