剣道の黙想の意味と効果を徹底解説【効果的なやり方とは】
剣道好き「剣道の黙想の意味や効果って何?」
「剣道の黙想って何が正解?」
という方向けに、剣道の黙想の意味と効果を徹底解説していきます。
この記事を書いている私は
- 剣道歴15年以上
- 現在は子供たちに指導など
という経歴なので、分かりやすく解説していきます。
剣道の黙想の意味と効果を徹底解説
稽古のはじめと終わりの礼では、必ずと言っていいほど「黙想」をします。
まずは、そんな黙想について細かく考えていきます。
具体的には以下の2点を解説していきます。
- 黙想という言葉の意味
- 剣道で黙想をする意味
剣道の黙想という言葉の意味
そもそも黙想というのは、事典によると
黙って思いにふけること。
(出典:Weblio辞書)
という意味なのです。
この説明のポイントは「精神的なものである」という事です。
動作の意味はない
黙想というと、手を重ね、目を閉じて…と、細かな動作を気にすることが多いです。
言葉の通りですが、黙想自体には、手の形などの意味はありません。
作法に注目するよりも、もっと内面的なモノを意識する必要があるのです。
剣道で黙想をする意味について
続いては、「黙想はなんのために行うのか」を考えていきます。
結論から言うと、以下の3つです。
- 集中するため
- 課題のおさらいをするため
- 心を落ちつかせるため
順番に解説していきます。
集中するため
特に、稽古前の黙想に言えますが、剣道の稽古に向かうための、心の準備の役割があります。
特に、中高生は学校の放課後の気持ちから、剣道の気持ちへの切り替えが難しいです。
日常から、剣道に没頭する時間へと切り替えるための黙想です。
課題のおさらい
続いては、その日の稽古での課題や、目標を考えるという役割です。
- 稽古前:その日意識する事を整理する
- 稽古後:稽古の反省やおさらい
といった感じに、稽古の前後で成長するための時間になります。
心を落ちつかせる
「集中するため」にも近いですが、心を静かにする役割があります。
特に稽古後は息も上がり、ハイな状態になりがちなので、特に意識して行うと良いかと思います。
剣道の黙想のやり方のポイント
ここでは、一般的なやり方を、以下の3つのポイントに分けて解説していきます。
- 手の作り方
- 目のポイント
- 心の持ち方
剣道の黙想の手の作り方
手は基本的に「右手が下・左手が上」になります。
これは仏教的な考えがルーツで
- 右手は「感情」を表す
- 左手は「理性」を表す
という考えがあり、左手(理性)で、右手(感情)を抑え込むといった意味からきていると言われています。
また、親指は「触れるか触れないかのところ」というのが多いです。
ただ、黙想は精神的なものが重要なので、気にしすぎない方が良いかと思います。
黙想中の目のポイント
黙想中の目は「閉じる・もしくは薄目」である事が多いです。
ただ、武士的な考えから「薄目で見ろ」と指導される事もあります。
目を完全に閉じるのは、油断の表れになる事から、常に周囲を警戒するという意味の名残です。
心の持ち方
やはり、黙想では何よりも心を大切にしましょう。
私は下の2つに分けて意識しています。
- 何かを考える時
- 無心に近づける時
何かを考える時
黙想の時に、頭の中で何かを考えるというのは
- その日意識する事
- 負けない気持ち作り
- 良い動きのイメージ
上のようなもので、私自身なるべく毎回意識してやっています。
無心に近づける時
変に考えすぎてしまって、上手く心が落ち着かない時には、一切の感情を無くし、無心に近づけるような意識で黙想をします。
無心まで行くのは難しいですが、心を落ち着かせるには効果的です。
これらのポイントを意識するだけで、黙想への考え方や効果は大きく変わってくるかと思います。