剣道を大人から始めるのは超おススメです!【具体的なメリット紹介】

未来の剣道好き「剣道を大人から始めるのってどうなの?」
「剣道を大人から再開したい!」
今回は「大人から剣道をやりたい!」という方向けに、大人から剣道は始められるのか・楽しめるのかについて解説していきます。
近年大人からスポーツを始める事があったり、子供と一緒に運動したい方がかなり多くなっています。
この記事を書いている私は
- 剣道歴15年以上
- 現在は道場で大人から子供まで指導
- 大人から始めた人を多く見てきました
剣道についてある程度理解もあり、大人から始める事への知識もある私が徹底的に解説していきます。
剣道を大人から始めるのは超おススメです!
まず結論として
具体的には以下の点からおススメです。
- 大人からの剣道と子供の剣道は別物
- 子供と一緒にできる
- 明確な目標を作る事ができる
上から順番に詳しく解説していきます。
大人からの剣道と子供の剣道は別物
まず初めにお伝えしたいのですが、子供の頃(学生)の剣道と、大人の剣道はかなり変わってきます。
具体的に言うと、学生や子供の内の剣道というのは「勝負の世界」である事が多いです。
学生スポーツというと以下のようなイメージがあるのではないでしょうか。
- 練習がきつい
- 試合が嫌だ
- 勝つ事が楽しい
そういった経験からも、学生剣道で毎日のように稽古していた人が、卒業を機にやめてしまう事も多いです。
子供の剣道では「試合」を意識する事が多いです
若い頃に勝負の世界に身を置けるのは貴重な体験ですし、私自身とても楽しかったです。
とはいえ、大人からの剣道にそこまで求めるのは酷ですよね。
では、大人の剣道はどうかというと
大人の剣道では「稽古」を楽しむことが多いです
この辺の楽しさは実際にやってみて気づけるかと思いますが、とにかく日々の稽古が楽しいのです。
何か特殊なイベントや試合がなくとも、練習(稽古)をしていること自体に楽しみを感じます。
稽古が楽しいと感じる例を挙げると
- 成長を感じれる
- 打突自体の高揚感
- 声を出して開放的になれる
こういったものがあります。
試合に関しても「勝つこと」よりも「試合をすること」を楽しむ方が多いと感じます。
繰り返しになりますが、大人からの剣道と子供の剣道は大きく違います。
そして、大人から始めても楽しみやすい という特徴があるのです。
剣道は大人から子供まで一緒にできる
剣道は老若男女全員が同じ土俵に立ち、一緒に稽古できるのです。
これは剣道の特有のもので、年齢の差が70近く離れていても対等以上にに稽古ができるのです。
他のスポーツでは、大人は大人のグループ・子供は子供のグループでプレーをすることがほとんどだと思います。
その点、剣道では基本から応用まで子供と一緒に稽古をすることが多くあります。
大人同士・力の同じくらいの人同士で稽古をする機会も多い
当然ながら、実践に近い内容の稽古では、実力が互角の方とやる機会が多いです。
とはいえ、20代の若者が70代の先生に負けたり、子供と大人が真剣勝負をする事もあります。
さらに子供とともに高め合う事で、非常に長い期間(それこそ自分が70代になる位まで)共にプレーできるのです!
明確な目標を作る事ができる
基本的に、大人から始めるスポーツは目標を作りづらいです。
試合や大会を目標にすることもありますが、完全初心者からすると、経験者相手に勝つという目標は正直きついですよね。
しかし、スポーツをする上で何か目標を作るというのは大切な事です。
剣道には「昇段審査」というものがあります
これは、自分の剣道を見てもらい、段位という称号をもらっていく試験のようなものです。
ちなみに、審査は、大人になってから挑戦するものがほとんどなので、参加しやすいです。
もちろん、昇段審査も剣道の実力を評価するものですが
受ける段位が少し上がってくると、試合がいくら強くても、何十年剣道をやっていても合格できない人がいます。
分かりやすい言葉で表現するなら
- 剣道への理解度
- 稽古の質
を問われています。
実は、そのような面では大人から剣道を始める方の方が優れているのです。
昇段審査では、子供のころから剣道をしている人を追い抜くことも少なくないのです。
気になる方は私の昇段審査の動画を下の記事に載せているので参考にしてみてください!
>> 剣道の四段審査合格のポイント徹底解説!【具体的な合格方法有り】
昇段審査は幅広い年代の方が受審している
私は剣道四段を受ける際に、20代の若いグループに入りましたが、最高齢グループには70代後半の方もいらっしゃいました。
まさに、剣道を始めるのに年齢は関係ないのが分かると思います。
また、目標を共にする同年代の仲間を作りやすいのもお勧めポイントです。
剣道を大人から始めるメリット・デメリットについて
最後に剣道を大人から始める事によるメリットや、デメリットについて解説していきます。
剣道を大人から始めるメリットについて
この記事のはじめに剣道を大人から始めるのには「大きなメリットがある」とお伝えしました!
圧倒的に上達が早い
これは私は確信をもって皆さんにお伝えします。
剣道では足の動かし方・竹刀の振り方などを細かく教えてくれることが多いです。
しかし、先生の指導を理解する能力が成長途中である事から、子供達が先生から聞いたままの行動を体現するのは難しいのです。
その結果、「変な癖」がついてしまったり、上達が遅れたりするのです。
大人の頭で理解して練習をすると、大きな練習効果が表れます
その点、大人の方は理解する能力が十分備わっており、「癖」がつきにくく、どんどん上達していきます。
「癖」というのは文字通り、剣道をする中でついてしまう癖の事をしまします。
これは特に長年剣道をやっている方は特に悩むもので、一度ついてしまうと治すのは大変です。
この点に関しては、子供で始めるよりも大人で始める方が優れていると感じます。
剣道を大人から始めるデメリットについて
基本的には剣道を大人から始める事はメリットが多いです。
しかし、よりリアルな剣道を知ってもらいたいので、デメリットについても紹介していきます。
一流選手として開花するのは難しい
先ほど剣道の目標として昇段審査があると話しましたが、もちろん試合や大会もあります。
こういったものを目標にした時には、大変な思いをする可能性があります。
試合を目標にするというのは以下のようなものがあげられます。
- 大会で1回勝つ
- 3回戦まで進む
- 全国規模の大会で上位入賞
- 同年代の中でトップになる
この中で、1・2に関しては十分達成可能です。
一方で、3・4に当てはまる目標を達成するのは非常に難しいです。
理由として、やはり選手としてみると、経験者が強い事や、大人からの剣道環境でそこまで本気で打ち込めない事があげられます。
始めて数年の内に競技者として上を目指したいのであればおススメはできません。
ただし、長期間(5年以上)剣道を続けた時、その年代の大会などで結果を残すことができる可能性は大いにあります。
所属先探しが必要!
最近では、多くの道場・剣友会が大人からの剣道や、リバイバル剣道の応援をしています。
しかし、一部の少年剣士の育成に力を注いでいるチームや、強豪チームでは、大人から完全初心者をお断りしていることもあります。
また、剣道は、子供と一緒にできる分、大人だけで活動をしているチームは少ないと考えてください。
ある程度基礎を身に着けると大人だけの稽古会に参加する事も多くなります。
今回は大人から剣道を始める事についてとことん考えてきました
そして、その中で私は「大人から剣道を始めるのは最高!」と思っています。
そして剣道を始めるか迷っている人の中で、一人でも多くの方が剣道界に入ってくださると嬉しいです。
ぜひとも、一緒に稽古をできる日を楽しみにしております!