剣道団体戦のポジションの役割と特徴を徹底解説!【経験者が語る】
剣道好き「剣道の団体戦の各ポジションの役割を知りたい!」
「オーダー作成や各ポジションに向いている人を知りたい!」
今回はそんな方に向けて、剣道の5人制の団体戦のポジションの役割や特徴を徹底解説していきます!
そして、最後に王道なオーダー作成の方法についても説明していきます!
この記事を書いている私は
- 学生剣道を通して全ポジションを経験
- 部長として団体戦のオーダー研究に没頭
- とにかく団体戦が好き
という、団体戦マニアです(笑)
団体戦でのポジションと役割について知る事は、選手にとっても、オーダー作成にとっても重要です!
もしよければ、この記事を参考にしながら仮想チームを作ったり、勝つための対策を練ったりしてみてください!
剣道の団体戦の各ポジションの役割と特徴
まず初めに剣道の団体戦のポジションを考える上で重要な「流れ」というものを理解しましょう。
とはいえ、流れについては奥が深いので、下の記事にまとめさせていただきました。
>> 剣道の団体戦の試合を制するためのコツ【流れを意識しよう】
上の記事で詳しく説明してますが、「流れ」とは簡単に言うと、良い空気の綱引きのようなものです!
流れ傾くというのは綱引きで優勢になっている状態で、チームの士気があがり、盛り上がるようなイメージです。
「流れ」を掴む上で重要なのが「ポジション」なのです!
では、各ポジションの役割と、どのような選手を選ぶことのが良いのかを説明します!
また、自分の経験メモとして、私がそれぞれのポジションで試合に出た時に感じた事を書いていきます。
先鋒について
団体戦の最初のポジションは先鋒です!
団体戦スタートの第一戦で、お互いの雰囲気も勝ち数も完全ドローの状態です。
そんな中、先鋒は流れをゼロから作り出すのです。綱引きで言えば「真ん中の状態から少しでも動かす」役割を担います。
現状維持ではなく、攻めやスピードを生かして試合を動かし勝利を目指す選手が適任
実力のある選手や、大人の大会では一番若い選手を配置することが多いです。
高校剣道調べですが、先鋒が勝つチームの8割が団体としても勝っています。
それだけ先鋒というポジションは大事なものになります!団体戦の際には、ぜひ先鋒をよく考えてください!
先鋒の経験メモ
攻めの色の強いポジションなので自然と普段より良い攻めができた記憶があります。
次鋒について
先鋒の次は次鋒になります。
先鋒戦でどちらかに少しだけ傾いた流れを完全に引き寄せたり、再度イーブンに持ち直す必要があります。
綱引きで言えば「動いた綱をもとの位置まで戻したり、自分側に持ってきたりする」役割を担います。
先鋒の勝敗に囚われずに、のびのびと試合展開ができる選手が適任
次鋒戦は、特に先鋒戦の勝敗の影響を感じやすいポジションです。
そういった点からも、試合をコントロールするというより、先鋒戦に惑わされずにマイペースに試合ができる人が活躍できます。
学生では将来有望な後輩を配置したりすることが多いです!
次鋒の経験メモ
中堅について
5人制の剣道の団体戦では、最速でここで勝負が決まります。
先鋒・次鋒が作ってきた「流れ」が「よい流れ」であれば、無理して勝ちを狙うことなく引き分け以上で悪い流れに変化させない。
また、「悪い流れ」があれば、それを最低限食い止める事が必要です!(良い流れに変えるのが最良です)
綱引きで言えば「どちらかに動いた綱に対して臨機応変に対応する」役割を担います。
試合コントロールがうまく、堅実な試合ができる選手や、引き分け以上が多く安定している選手が適任
大将に次いで実力のある選手の起用が多いです!
中堅の経験メモ
私自身試合では引き分けが多いタイプでした。中堅というポジションは強い選手と当たりやすく、「引き分けで十分」という場面も多く、試合展開が好きで、とても気に入っていたポジションでした!
副将について
団体戦も佳境に入ってくるのが副将です。
正直、剣道の5人制の団体戦は副将戦で勝敗が決する可能性が高いです。
中堅までで各ポジションが意識する「流れ」は完結です!
流れが良くても悪くても、副将は「大将に繋ぐ」事に全てを注ぎましょう。
どんな状況であろうと、大将戦前にチームを負けさせないようにしなくてはなりません。与えられた仕事を的確にこなしきる仕事人のような役割です!
試合で無理をせずに、時間いっぱい使って1本を取りに行ける「必殺技を持っている」選手が適任
一般的に試合がやりずらく、不意に一本取るような選手の起用が多いです!
副将経験メモ
なぜか自分の打突が上手くあたらない・なぜか相手の技を食らってしまう、そんな選手が多く、正直苦手でした…(笑)
大将について
団体戦最後のポジションは大将です!
副将までが繋げてきてくれた勝負を、最後に決め切る力が必要です。
圧倒的不利な状況でもまだ負けが決まっていないのであれば、必ず勝利へ繋げなくてはならないのです。
また、リーグ戦や敗者復活戦がある場合では、大将戦が次の試合の先鋒戦にも影響する事があります。
チャンスをいくつも作り、チーム全体の士気を高め、なおかつ勝負に勝てる人が適任
単に強い選手ではなくて、周りに安心感を与えるような信頼のある選手が多いです。
大将経験メモ
やはり大将戦で勝負が決まる場面では緊張しますし、前のためにも勝負を決めなくてはなりません。もちろん、チーム最強の選手が出てくることが多いので最も大変なポジションです!
剣道の団体戦のポジションの役割を踏まえたオーダーの順番
ここまで順番に剣道の5人制団体戦における各ポジションの役割や選手の特徴を解説してきました。
最後に少しだけ、具体的なオーダー作成の手順について説明します!
より詳しいオーダー作成のコツに関しては、下のリンクにまとめておりますので気になる方は読んでみてください。
>> 剣道の団体戦の順番選びを徹底解説【勝つためのオーダー作成】
団体戦における順番の重要性や、オーダー作成における勝つための戦術について私の経験や知識を存分に注いだ記事になります。
ここでは簡単にですが、多くのチームが採用している、王道のオーダー作成のご紹介をします!
最も重要なのはチームとして「大将に繋げば勝てる」という考えを共有すること
そうする事で、団体戦での各選手・各ポジションの役割はより明確になり、勝利へとつながります。
・王道な団体戦オーダーの順番
- 先鋒:チーム内2番手の選手(ガン攻めできる)
- 次鋒:チーム内5番手の選手(期待の後輩)
- 中堅:チーム内2番手の選手(堅実な試合ができる)
- 副将:チーム内4番手の選手(トリッキーな試合ができる)
- 大将:チーム内最強の選手
チーム内での「実力が何番目くらいなのか+( )の中に書いた剣道スタイル」によって少し変化させながら考えてみてください!