剣道で左足に体重を乗せすぎない方がいい理由【半分ずつが理想】
剣道好き「剣道で左足の体重のかけ方で悩んでる」
「上手くなる左足の意識を知りたい」
という方向けに、まずは左足に注目して、重心・体重のかけ方について解説していきます。
この記事を書いている私は
- 剣道歴15年以上
- 元部活生
- 現在は指導へ
という経歴で、より実践で使いやすい、効果的な体重のかけ方を説明していきます。
剣道で左足に体重は乗せすぎない方がいい理由
この考えが間違ってるわけではありませんが、私は下のように考えています。
左足に意識して乗せるわけでもなく、右足に乗せるわけでもなく、左右に半分ずつ体重を分け、真ん中に重心が来るのが良いと思っています。
では早速、この考えの根拠や理由について解説していきます。
剣道では重心が左足より真ん中がいい理由
具体的なポイントは以下の2点です。
- 体の準備について
- 踏み込みについて
順番に説明していきます。
体の準備について
まずは、「体の準備」という所に注目していきます。
・自分が打てる体制
自分が打てる体制というのは、足を継がずに打突ができる状態です。
ここで、左足に体重が乗りすぎてしまっていると、足を継いでしまう事が多いです。
反対に、右足に体重が乗りすぎてしまうと、溜めの維持が必要になってしまい、打突が遅れてしまいます。
もちろん、それを補えるほどの瞬発力・脚力を鍛える事が出来れば、効果的です!
・相手の打突を防げる体制
相手の打突を捌くためには、自由に動いて避けれる状態を作る事が必要です。
左足に体重が乗りすぎてしまうと、体を動かすための脚力が多く必要になり、動作が遅れ、避ける事が難しくなります。
反対に、右足に体重が乗りすぎてしまうと、そもそも十分な足さばきができなくなり、簡単にとらえられてしまいます。
両対応できるバランスを見つけよう
上ような体重のかけ方によるデメリットを解決するためには、体重の割合を真ん中付近に調整するのが効果的です。
自分なりに、両方対応できるバランスとなれば一番です。
踏み込みについて
剣道の踏み込みについて考えてみると、足さばきの重心が重要になってきます!
私の個人的な経験談になりますが
剣道では基本的に左足の蹴り足の方に意識が行きますが、先ほどお伝えした「足を継がない」に注目すると、右足が重要になってきます。
完全体験ベースですが、おススメです。
剣道の左足に寄らない重心の練習方法
普通に立っていても、自然と片足に重心がかかる事がありますよね!
剣道の重心バランスの練習方法
結論から言うと
縄跳びを思い出してみましょう
縄跳びを飛ぶとき、多くの人が足をそろえ、両足でバランスよく飛びます。
片足に体重が乗る事って少ないですよね。
あれこそが均等な体重バランスなのです。
このジャンプによって、体重バランスの感覚を知り、剣道の足さばきの重心へと変化させていくのが練習方法になります。
具体的な練習方法について
ここからは、より具体的な練習手順について解説します。
具体的には
- 第一段階:その場ジャンプ
- 第二段階:ジャンプからのストップ
- 第三段階:構え足でのジャンプ
といった感じです。
第一段階
まずは、「その場ジャンプ」をしましょう。
足を揃えた通常のジャンプですが、両かかとを上げて行いましょう。
着地した時に体重バランスを崩さないようにしながら、何となくでもいいので両足均等の感覚を覚えましょう!
第二段階
続いては「ジャンプからのストップ」です。
両足を肩幅程度に開いて、かかとを上げたジャンプを行い、数回飛んでから止まりましょう。
止まった後も体重バランスをキープするのを心掛けます。
第三段階
ここがメインの練習になりますが「構え足でのジャンプ」をします。
剣道の構えの足を作ってからその場ジャンプをして、「良いバランスになったかな?」と思ったら、その場で止まって体重バランスをキープします。
止まった瞬間にどちらかの足に寄ってしまうケースが多いです。
ただ、ジャンプで均等に近づけながら、自分がちょうどいいと思えるバランスを見つけましょう。
完全に50%ずつなのが良いわけではなく、「大体均等になるのが良いかな~」程度の気持ちで大丈夫です。
実際の剣道の稽古での左足のバランスの生かし方
特に踏み込み前の段階で意識するのがおススメです。
また、地稽古内でも、状況次第で軽くジャンプして意識することもあります。
しかし、これまで「何となく」行っていた方は、意識する事によって課題が克服できる可能性もあります。
また、足を継がない面打ちの会得に関しては、私の体験ベースで、自信をもってお勧めできます。