梶谷彪雅監修剣道情報サイト

剣道の起源を徹底解説【韓国がルーツの真偽とは】

剣道雑記

剣道好き「剣道の起源って何?」
「剣道は韓国がルーツ?」

という方向けに、剣道の起源とルーツについて徹底解説していきます!

この記事を書いている私は

  • 剣道歴15年以上
  • 現在は子供たちに指導など

という経歴なので、分かりやすく・細かく説明していきます。

剣道の起源とルーツを徹底解説

では、早速剣道の起源とルーツについて考えていきます。

今回は全日本剣道連盟の「剣道の起源に関する見解」を参考に、分かりやすく解説していきます。

まず、結論として

剣道の起源・ルーツは日本である。

と断言できます。

ただ、このままだと説得力がないので根拠を説明していきます。

ポイントは以下の3つです

  • 剣道の意義
  • 剣道の確立
  • 歴史背景

順番に細かく説明していきます。

剣道の持つ意義と起源

「剣道とは何か?」と聞くと、多くの人が

「剣の理法の修練による人間形成の道である。 」

と答えると思います。

何となくよく耳にする言葉ですが、この言葉を細かく見ると

  • 手段:剣の理法
  • 目的:人間形成

である事が分かります。

つまり、稽古は一つの手段であり、真の目的は人間形成であるという事です。

ややこしい話になりましたが、簡単に言ってしまえば

「剣道とは武士の心を学ぶ事」になるのです。

つまり、私たちが日々行っている、稽古自体は剣道ではないのです。

剣道の起源について考える

この解釈を元に剣道の起源について考えていきます。

「武士の精神を学ぶことが剣道である」と考えるのなら、武士という文化があった国が起源です。

つまり、日本が起源になるのです。

剣道の確立と起源

剣道は、刀(日本刀)を扱う技術の修練が元になっています。

今の「剣道」はこの部分が主であるような感じです。

刀(武器)を扱う事で言えば、各地域で独自の文化があります。

  • 槍術
  • フェンシング
  • 西洋的剣術

などなど、多くの剣術文化があるのです。

その中でたまたま、日本の剣術文化が「剣道」として広く認知されるようになったという事です。

極端に言えば、多くの国で「剣道的な何か」がある事は間違いないのです。

簡単にまとめると

日本で生まれたなら剣道・外国で生まれたら違うもの

と考えるのが自然という事です。

剣道の歴史背景と起源

ここまで説明した通り

剣術文化→剣の技術の会得する→武士の心を知る

という経緯で剣道というものができました。

どのタイミングで「剣道」と呼ぶようになったかは、定かではありません。

剣の技術の起源は不明

各国で剣術があるので、どの国の剣術が大元かは分からないのです。

それこそ、あらゆる国が「うちの剣術のパクリだ!」なんて言い出したらきりがありません。

だからこそ「剣道は武士の心を学ぶ事」というスタンスが重要になるのです。

そういった本質が分かると、起源をめぐる討論や、争いは不毛な事に思えてくるのではないでしょうか。

剣道は韓国が起源である事の真偽

近年、SNS等で盛んに話される剣道の起源問題ですが、発端はあるインタビューです、

こちらのツイートをご覧ください。

韓国では剣道ではなく「コムド」と呼ぶことがあります。

こちらのインタビューに対して答えるとするのなら

剣道のルーツは韓国ではいが、コムドは韓国かもしれないという事です。

韓国起源の剣道(コムド)とは

簡単に言ってしまえば、韓国流の剣道です。

先ほども言った通り、各国で剣術に関わる競技ができました。

韓国流の剣術をルーツに創ったものが「コムド」であり、歴史が長いという主張がされることがあります。

推測も交じりますが、あくまで剣道の競技的な部分のみをコムドとして行っているのではないかと思います。

剣道の起源は日本か韓国か

インタビュー内では

韓国の刀の文化が日本に伝わってできたのが剣道である。

と言っていますが、正直、「そっかぁ・・・」位の感想しかありません。(笑)

ここまで読んでくれている方なら、お分かりかもしれませんが、剣術のルーツを言い始めたらキリがないのです。

剣道は剣術が主ではなく、「武士の心を学ぶ」というモノなのです。

「コムド」の起源は韓国

剣道の競技的なところのみを切り取るのなら、その起源は韓国かもしれません。

ただ、「剣道」の持つ意義はそこではないのです。

つまり、コムドを広めるのは別に良いのではないかと思います。

剣道は剣道にしかない精神・魅力があるのです。

とはいえ、韓国の方含め、世界中の多くの剣道家は「剣道は日本の武道である。」という認識を持っています。

剣道の普及と起源


全日本のページにもありましたが、剣道の競技としての普及ではなく、真の目的を見失わないように普及したいという願いがあります。

つまり、「武士の心を学ぶ」というのを大事にしたいという事です。

私は競技としての剣道は好きですし、勝敗に拘ることを悪だとは思いせん。

ただ、「剣道」として広めていく過程で

  • 勝てればよい
  • 礼法はいらない

といった、もともとの文化を失ってまでやるべきではありません。

起源は関係ない

私は、この記事を通して韓国批判をしたいとか、日本のもので有る主張をしたいわけではありません。

「剣道」としての意味をもう一度考えてみてください。

起源がどうとかは、とても小さな話なのです。

ただ、剣道特有の日本らしさ・伝統や文化を大事にしなくてはならないのです。