剣道をやめたいなら無理せず逃げましょう【所詮は趣味です】
元剣道好き「剣道をやめたい」「稽古が辛い」「稽古をさぼりたい」
今回は、誰もが一度は抱えるそんな悩みについて私の率直な意見を書いていきます。
この記事を書いている私は
- 中高の部活含め剣道歴13年以上
- 子供のころから続けていて挫折経験あり
- 現在は道場の子供達への指導
という経歴で、自分も含め、「剣道をやめたい」と感じた事のある子供たちの事も数多く見てきました。
そして、部活動での剣道経験もあるため、本当に子供から大人までこの悩みに寄り添えるかと思います。
剣道をやめたいなら無理せず逃げましょう
結局のところ、多くの人にとって剣道は趣味なのです。(一部職業としてやる方もいらっしゃいますが!)
趣味なら、辛かったり、やめたいと思いながら、無理をしてまで続ける意味はないですよね。
そもそも、剣道をやりたいと思う要因は、剣道の中の何かが「好き」だからだと思います!
この考え方については下の記事に詳しくまとめてあります。
>> 剣道の向き不向きについて徹底解説【それ以上に大事な事】
少しでも「好き」という感情があるのなら、剣道のどこが嫌で「やめたい」と感じているのかを確認しましょう。
昇段審査・試合・稽古内容・先生など、あなたの剣道への「好き」を阻害するものがあるのなら、そういったものから逃げてしまって、自分の好きな剣道を続けるのはどうでしょうか?
私自身も、大学に入って体育会で頑張る事も考えましたが、上下関係や雑務の多さによって剣道への気持ちが薄れるのが嫌で、入部をやめました。
それゆえに自身を追い詰め、どんどんやめたいという気持ちで剣道を続けていく事になるのです。
剣道は好きでやっている趣味である
心のどこかで、「剣道を続けなくてはならない」「審査に合格しなくてはならない」と考えてしまっている人は意外にも多いです。
剣道は趣味であるという意識を持つことが、自身の剣道生活はもちろん、自分が指導者として向き合う子供たちにとっても重要だと私は思います。
まずは、本当に剣道が嫌いで、やめたいと感じているのか、そこを考えてみてください。
剣道の昇段審査が辛くてやめたい方へ
剣道の昇段審査において多いのが、「合格できずに苦しい思いをする方」と「受けないと何か言われる方」かと思います。
合格できずに苦しい
何度も同じ段を受審して、それでも合格できずに、金銭的にも、精神的にもダメージを受けてしまう事は少なくありません。
私も不合格の経験がありますが、やはり苦しいモノでした。
たった1度の不合格でも、これだけのダメージがあったので、これが何回も繰り返される苦しみは計り知れません。
周りの先生方や子供たちからのプレッシャーも感じてしまうこともあるかと思います。
そんな方向けに私からの提案です。
「合格できる!」と確信を得るまで受けない選択をしてみてはどうでしょうか?
ここで、一つお伝えしたいのですが、剣道の段に合格したからと言って、給料が増えるわけではありません。
そして、仕事や課題のように、必ずやらなきゃいけないものでもありません!
何度も受けているうちに「合格する事」を意識しすぎて、逆に本来の剣道を失っている方もいます。
「審査を受けない」・「いったん剣道をお休みする」などの選択肢もあるのです。一度審査との向き合いから離れて、逃げてもよいのです。
もしその後に合格したい気持ちがあるのならまたトライしてみましょう!!
周りに色々言われるのが嫌
正直、これは私も周りに言ってしまいますね・・・(笑)
私は、地元の道場では割と「先生」側であることが多いのですが、やはり、教えた方の合格・勝利は何より嬉しいものなのです。
審査の受審を進めるのは、ただの自己満足です。
ただ「受かったらうれしい!」というだけなので、悪気があるわけではないのです(笑)
ただ、言われる側からすれば、プレッシャーを感じたり、関係性によっては強制されるような感覚を覚える方もいると思います。
審査を受けるかどうかの軸をしっかりと持つのがおススメ
一番簡単なのは、「合格する確信を得たら受ける」とハッキリ伝える事です。
下の記事に詳しく書いていますが、審査には答えがあります。
>> 剣道の昇段は試験と同じです!【合格のコツは大学受験】
その答えを見つけるまでは受けず、見つけたら受けるというスタンスを持ち、周りの先生にも伝え、理解してもらうのが1番です!
剣道の稽古が辛くてやめたい方へ
ここからは稽古が辛いと感じ、剣道をやめたいと思っている方に向けて書いていきます。
基本的に、多くの指導者は指導する相手に対して「続けてほしい」「上達してほしい」と思ってます。
ただ、その加減というものが非常に難しく、「続けてほしい」が行き過ぎれば強制的な稽古になりかねないし、「上達してほしい」が行き過ぎればただきつい稽古になりかねないのです。
とにかく剣道をしたくない
まずは「そもそも剣道をしたくない!」という方へ!
ここでいう、剣道をしたくない人というのは
まずは、上に当てはまる方向けに私なりの考えを書いていきます。
この記事にたどり着く方にそのような方は多くはないと思いますが、そういった理由で剣道をやめたい人は「好きを見つけてない人」です。
選択肢は「好きを見つけてもらう」「剣道から離れる」の二つです
剣道はスポーツとは異なり、「遊び性」「ゲーム性」が非常に低いのです。
そのせいで、楽しさを見つける事が難しくなったり、好きなところを見つけるのが難しい一面があります。
そこをいかに本人、指導者が意識して見つけていけるかがカギになります。
しかも、このような工夫をしても、何年もかけてやっと好きなところを見つける事ができるなんてこともあるのです。(そこまで続けるのが大変・・・)
何度も言いますが、剣道は趣味です。
楽しい趣味・スポーツを見つけて自分なりに・子供達なりに、楽しいものに向き合えればよいかなとおもいます。
もしも、それが剣道であれば、私は剣道人としてこの上なく嬉しいです。
稽古が嫌
続いて、剣道そのものは嫌いではないけど、稽古が面倒くさい・やめたいと感じている方向けです!
稽古が嫌な理由は大きく分けて以下の2つです。
- 退屈である
- 内容がきつい
順番に解説していきます。
「退屈である」という方へのおススメの解決法は
稽古環境を変える事と、自分なりに工夫する事です
私も学生の時に、よく出稽古に行きましたが、なんだか雰囲気とかが合わずに、いつものように「ノっていけないなぁ」と、感じたことがあります。
これは、その道場や自分が悪いわけではなく、実力や性格・雰囲気など、自分に合う道場は必ずあります。
いろいろな所に出稽古に行ってみるのがよいかと思います。
それが難しい方は与えられた環境の中で自分が楽しめるように考え抜きましょう!
きついから嫌という方へのおススメの解決法は
我慢をすることと環境を変える事です
まずは「我慢」についてです。
剣道は趣味だから無理しないでという内容で、ここまでで書いてきましたが、ここだけは別です。(笑)
あなたがもし「強くなりたい・合格したい」などの目標に向かう意思があるのなら、ある程度の我慢は必要です。
つらい稽古を乗り越えることができたのなら、あなたの剣道は必ず1つ上のレベルに上がることができます。
ただし、それは信頼できる指導者の下でしてください。
ただ辛いだけで、実りのない稽古というのも残念ながら存在します。そのような指導者には気を付けながら頑張ってみましょう!
そして、それ以外の方は、環境を変えましょう!
上に書いた通り、基本的にそのような環境にいる方は、そこそこガチで頑張りたい方なのです。
「そこまでの環境はじゃなくていいや・・・」と思ったのが、私が大学の剣道の部活に入らなかった理由ですね(笑)
ただ、その選択のおかげで今の実力・剣道を手に入れられたので結果よかったです!