剣道の四段審査合格のポイント徹底解説!【具体的な合格方法有り】
剣道好き「四段審査になかなか受からない!」
「四段合格のポイントや合格方法を教えて!」
今回はこういった悩みに対して私なりの考え方を解説していきます。
この記事を書いている私は
- 四段審査で一度不合格
- 悔しすぎてとことん研究
- 2度目の審査で体育会生相手に合格
といった経歴があり、四段審査において、悔しさも嬉しさも味わってきています
この記事では私の体験談に基づいて、具体的な四段審査合格のポイントと、超具体的な合格方法について徹底解説していきます。
剣道の四段審査の合格のポイント徹底解説!
まず初めに、審査への考え方と、私自身の四段審査の動画を見てもらおうと思います。
審査への考え方
審査への考え方は、三段までは深く考える必要はないかと思いますが、四段審査からは重要になってくると思います。
具体的な内容については別記事にまとめているので以下のリンクよりご覧ください。
簡単に内容をまとめると、「四段にふさわしいか」という問題に対する答えを「立ち合い」で示す意識が重要という事です。
私の四段審査の動画
実際に私が受けた不合格時・合格時の2度の審査での動画になります。
・不合格時(32番・1人目の相手のみ合格)
・合格時(27番・自分と2人目の相手が合格)
- 2019/11に不合格→2020/2に合格
- 年齢グループは一番若い20代前半のグループ
四段の合格基準について
剣道の四段審査の合格基準ですが、公式的な言葉としては
と書いてありますが、これだけ読んで何をしたら良いか分かれば天才ですね(笑)
具体的に書くと、四段審査の合格のポイントは主に次の3つです!
- 正しい礼法と着装
- 剣道の基本的な技術
- 勝負の歩合
1・2に関しては言葉の通りで、剣道の主となる基本的な内容ができているかです。
そのため、ここでの詳しい説明は省略させていただきます。
審査での勝負の歩合とは
上に示した合格基準の中でも、特にこの勝負の歩合というのが合格の大きなポイントです。
結論から言うと、これは立ち合いの中で「どちらが勝っているか」です。
言葉が難しくなってきたので、具体例を交えながら細かく解説していきます。
四段審査の合格率は約三割です
つまり、自分と立ち合い相手である前後の人で3人グループを作るとすると、そのうちの1人だけを合格させるということです。
という事は、必然的に立ち合いの中で他のの2人より優れているところを見せる必要があります。
剣道でどちらが勝っているか決定する一番の要素
それはずばり、「立ち合いで有効打突を1本とること」です!
もし四段審査につまずいてる人がいれば、過去の審査動画を見てください。
不合格時の私もそうでしたが、受からない人の多くが確実な1本が取れていないのです。
さらに、「相手を動かしてとらえる」打ちができる事も求められてきます。
- 相手より先に1歩攻めて圧をかける→我慢できずに打ってくる→打突する
ここまでのポイントを意識する事ができていれば、合格は目の前です。
自分のタイミングで綺麗な打突を見して、受かろうではダメです。四段審査では「相手を制圧」するような立ち合いが求められるのです。
剣道四段審査の具体的な合格方法【応じ技編】
ここからは上の内容を踏まえて、具体的に「どのように勝負の歩合を手にするか(合格するか)」について解説していきます!
まず四段審査合格に向け意識すべき事をまとめて記します。
- 応じ技を会得する
- 無駄打ちを減らす
- 初太刀に囚われすぎない
- 相手に打突をさせない
順番に解説していきますが、まずは応じ技について細かく解説していきます。
応じ技を会得する
まず結論として、剣道の四段審査合格の最重要ポイントとなるのは「応じ技」です!
応じ技がポイントとなる理由は以下の2つです。
- 1本取りやすい
- 引き出して打てる
順番に説明していきます。
1本取りやすい
「応じ技は苦手」という方でも、実は審査で1本取りやすいのは応じ技なのです。
試合では様々な技を使ったり、フェイントがあるので、応じ技を当てるのは至難の業です。
しかし、審査では基本的に「面」と「小手」を真っすぐ打つことがほとんどです。
つまり基本稽古でやるような「面とわかっていて応じる」が可能になります!
相手の実力がわからない時に有効
もちろん審査の立ち合いの中で、メン技で「決めきれる力」があればそれでも良いと思います。
同程度~自分以上の実力を持つ相手に飛び込み技や相打ち技で1本取るのは難しいです。
一方応じ技は、相手の動きを読めれば、応じ技は同レベルの相手~多少上の相手まで、有効打突を取ることが可能です。
繰り返しになりますが、このような理由から、応じ技は昇段審査では、1本取りやすい技なのです。
「相手を引き出して打つ」は四段審査合格の本質
「相手を引き出して打つ」というのは、四段審査の合格のポイントとして重要です。
先ほども少し書きましたが、先に一歩入って攻めることによって主導権を握り、我慢をして相手が出てきたところ(出ようとしたところ)を的確な打突をする事が四段審査では求められています。
四段審査にお勧めの応じ技紹介
基本的には自分の得意技があればそれを磨くのが一番です。
ただ、おすすめとしては以下の2つです。
- 出小手
- 返し胴
出小手について
極論を言うと、1人目の相手に出鼻小手を一本取れば四段審査は合格できます。
なぜかというと、ここまで書いてきた合格のポイントを全て満たすからです。
出鼻小手は自分から攻めている状況以外では打てないかつ、相手の手元が上がる瞬間を的確にとらえる技です。
私自身1人目で出鼻小手を1本決めたのが、合格に大きな影響を与えた事を実感してます。
出鼻小手のコツ・打ち方の解説は下の記事にまとめております。
>> 剣道の出小手が決まるようになるコツ【國友流の出小手を解説】
返し胴について
返し胴は、否定的な意見もありますが、私は有効だと思っています。
不合格時の四段審査で、私がとれた有効打突は返し胴1本でした。
立ち合い自体の内容も悪かったのですが、後日公開される惜しかった受験者の中に番号がありました。
合格に直結するレベルではないにしても、確実に評価されているのを体感しました。
返し胴のコツ・打ち方の解説は下の記事にまとめております。
>> 剣道の返し胴の打ち方とコツ【苦手な人必見!返し胴を徹底解説】
剣道四段審査の具体的な合格方法【その他】
最後に、先ほど上げたリストの中の後半部分である
- 無駄打ちを減らす
- 初太刀に囚われすぎない
- 相手に打突をさせない
について解説していきます。
ついでみたいになっていますがここも超重要です。
無駄打ちを減らそう
審査において打つ技は、全て一本取りうる技でなくてはいけません。
「無駄打ち」については下の記事で細かく解説しています。
>> 剣道の打突で必ず意識すべき事【無駄打ちを減らそう】
審査では初太刀に囚われすぎない
「昇段審査では初太刀が大事」そんな指導を受けたことはありませんか?
四段審査でも、初太刀を取る事ができれば合格の可能性がグッと上がるのは言うまでもありません。
しかし「初太刀で決まる」ということはありません!
動画を見てくださった方はお気づきかもしれませんが、私自身、合格の際は初太刀は相手の打突を避けています。
そんな初太刀に囚われてしまうくらいなら、初太刀は私のように受け流してしまいましょう。
そして、抜けていった相手を追いかけ、構えを作り、攻めて応じ技を繰り出す方が合格に近づきます。
相手に打突をさせない審査内容
上の内容とも繋がりますが、自分が準備できていないときに相手が打ってきたら、「打突をさせない」のが最も良いです。
簡単に言うと、自分の手を上にあげずに相手の打ちを避けるということです。(頭で避けないように注意)
以上が、わたしなりの剣道の四段審査合格のポイントと具体的な合格方法になります。