剣道の引き技を決めるためのコツを解説【練習方法あり】
剣道好き「剣道の引き技が決まらない!」
「コツを知りたい!」
という方向けに、引き技を決めるコツと具体的な方法について徹底解説していきます。
この記事を書いている私は
- 剣道歴15年以上
- 引き技は高校時代の得意技
- 現在は少年指導など
という経歴なので、より実践的な内容を説明していきます。
剣道の引き技が決まらない人向けのコツを解説
結論として
「攻め」がなければ、引き技は決まらないといっても過言ではありません。
とはいえ、攻めといってもアバウトなので、具体的なポイントを解説していきます。
剣道の引き技のコツは相手を操る事
引き技が実践で決まらない人には、共通点があります。
それはずばり
鍔迫り合いから、ただ引いて打突をするだけでは、決まる訳がないのです。
ここについて説明していきます。
守りの選択肢について
鍔迫り合いの時には、「面・小手・胴・逆胴」という4つの選択肢が生まれます。
・引き技を打つ側
引き技をする側は、この中から1つ選んで打突する事になります。
とはいえ、逆胴のシーンは少ないので、実質3択になる事が多いですね。
・引き技を守る側
守る側は、4つの選択肢の内、2部位か3部位守るのが限界です。
つまり、守る部位を選択しなければいけません。
守りの選択を操る
上の説明を理解した人は、打つ側の難しさが伝わるのではないでしょうか。
その上、引き技に関しては、打突より守るスピードの方が速いので、普通に決めるのは至難の業です
ここで重要になってくるのが
相手の守る部位を迷わせる・間違えさせるというのが引き技を決めるためのコツなのです。
剣道の引き技のコツに必要なのは「攻め」
相手の守る部位を操るというのは、相手を誘導するという事です。
具体例としては
- 面にフェイントして引き胴を
- 崩して胴を守らせて引き面
- 引き面を3回連続の後の引き小手
などがあります。
つまり、相手の心を動かす「攻め」が必要なのです。
攻めについての細かい説明は下の記事を参考にしてください。
>> 剣道の攻めとは何かと重要性を分かりやすく解説【攻めは必要です】
引き技の時の「攻め」って何でしょう?
「攻め」は相手の心を動かす事で、引き技を決める上で大切、というところまで説明してきました。
では、続いて、具体的に引き技を打つ前に何をしたらよいのかについて解説していきます。
剣道の引き技を決めるための攻めのコツ
- フェイント
- 崩し
順番に解説していきます。
剣道の引き技を決めるコツ:フェイント編
「フェイント」は、相手の守りの選択を間違いさせる方法になります。
極端な例ですが
そうすると面が空くので、引き面が決まるといった感じです。
フェイントには無限の可能性があり、2連続でのフェイントや、部位別のフェイントなど、手段が多いです。
いかに相手の裏を取るかがポイント
数多くのフェイントに共通して重要なのは、相手の裏を取る事です。
少しややこしいですが、下のように、多彩なフェイントで相手を惑わすのです。
- フェイントA→打突
- フェイントA→フェイントB→打突
- フェイントA→・・・→打突
一度のフェイントがばれているのなら、二重のフェイントにしたり・・・などなど。
相手の裏の裏を読むのか、さらに裏を読むのか・・・というやり取りが重要になってきます。
つまり、基本的にはメインで狙いたい技の裏を狙う動きをする事が有効です。
フェイントの注意点
注意点として、フェイントは、ある程度耐性があると効果を発揮しません。
個人的にはですが、高校生の試合では引き技での1本が多いイメージがあります。
それは、フェイントなどの技術が向上する事と、耐性が低いという事が要因だと思います。
逆に多くの試合経験を積んで、ある程度の耐性を持つ大学生などに決めるのは至難の業となるのです。
剣道の引き技を決めるコツ:崩し編
「崩し」は腕や足などを巧みに使って、相手の鍔迫り合いの体勢を変える事を言います。
通常の状態では守られていても、体勢を崩された状態で同じように、的確に守る事はとても難しいです。
こちらはフェイントと異なり、ひっかける動作ではないことから、どの年代でも決まりやすいという特徴があります。
組み合わせるとより効果的
「崩し」の後に「フェイント」を組み込む事によって、さらに効果的な攻めができます。
そこでフェイントをすることによって、より効果を発揮するのです。
剣道の引き技が決まらない人向けの練習のコツ
ここまで、引き技が決まらない人向けのコツを解説してきました。
最後に、引き技を決めるための練習方法について解説していきます。
具体的には以下の2点です。
- 技の引き出しを増やす事
- とにかく使ってみる事
順番に解説していきます
引き技のコツは技を増やす事
上にも書いた通り、引き技にはフェイントや崩しなどを使った「相手との駆け引き」がとても重要になっています。
そのフェイントや崩しの手段が1つしかなければ、それだけ気を付ければ安全なのです。
どんな技・フェイントが来るかが分からないと、当然守る事は難しくなります。
上で書いてきた言葉を使うのなら、「耐性のない技」を繰り出すことが有効なのです。
つまり、フェイントや崩しなどの「技の選択肢」を増やすことが実践で使うために必要な事です。
引き技の増やし方
結論から言うと
実際に使われる技というのは、その選手が何千時間もの稽古の末に導き出した有効な手なのです。
とりあえずは、それを真似してみる事こそが1番効果的なのです。
まさに動画というのは情報の宝庫なのです。
とにかく使ってみる!
上の項目書いたように、技を知る事ができるようになったら、次はその技を実際に使ってみましょう。
何度か使ってみて、実際に決まる事や、上手くいかない事があると思います
その中で、効果的な技を自分なりに取捨選択して、取り込むのが重要です。
そのようにして「技の引き出し」をどんどん広げていくのが、引き技を実践につなげるためのポイントになります!
理論や、技の勉強はもちろん効果的ですが、結局のところ、実践が一番です。