剣道が上手くなるには読み合いの理解が必須です【強くなれる】
剣道好き「剣道をもっとうまくなりたい!」
「打突の練習以外で差をつけたい!」
こういった悩みをお持ちの方向けに、今の剣道が一つランクアップできるコツをご紹介します。
この記事を書いている私は
- 剣道歴15年以上
- 中高時代は剣道部
- 現在は少年指導を主にやっています
では早速解説していきます。
剣道を上手くなるには読み合いが重要です
今回はこの読み合いについて細かく解説していきます。
剣道の読み合いは「じゃんけん」と同じです
「読み合い」なんて言葉が出てくると難しく感じますが、わかりやすく言うとじゃんけんと同じなのです。
「じゃんけん」なんて言うと、冗談みたいに聞こえますが、実践として有用な知識になるものを紹介していきます。
私自身これを意識するようになってから、応じ技ができるようになったり、間違いなくレベルアップする事が出来ました。
剣道は「じゃんけん」で上手くなる
皆さん、もちろん「じゃんけん」はご存じですよね?
のように「グー・チョキ・パー」が三つ巴になっていて、勝負をつけるものです。
給食じゃんけんや、お菓子じゃんけん、鬼を決めるじゃんけん…人生で一体何回じゃんけんをするのか・・・(笑)
では早速、剣道に「じゃんけん」を当てはめてみましょう。
具体的には以下の通りです。
- グー:飛び込み技
- チョキ:フェイント技
- パー:応じ技
このように当てはめると、
という風になります。
このじゃんけんで自分と相手が選ぶものによって勝敗が決します。
つまり、じゃんけんで勝つことができれば、技が当たるという事になります。
もちろん、実践ではこんな単純なものではないですが、何となく技を選択している方は意識するだけで大きく変わってきます。
じゃんけんの手を予測するのが「読み合い」
ずばり、剣道が上手くなるには「じゃんけんに強くなる」のが重要です。
では、じゃんけんに勝つためには何が必要でしょうか?
答えはシンプルで、相手の出す手が分かれば良いのです。
この読み合いを意識する事・勝ち方を知る事が重要なのです。
剣道を上手くなるには読み合いに勝とう
ここからは実際に剣道が上手くなる「読み合い」について考えていきます。
じゃんけんというのは、1/3の確率で勝つように作られています。
しかし、実際のじゃんけんには必勝法・勝率を上げる方法というものが、いくつもあるのです!
具体的なポイントは以下の4つです。
- 相手の癖を読む
- パターンを予測する
- 誘導する
- 後出しする
順番に解説していきます。
相手の癖を読む
まずシンプルかつ効果的なのは、相手の癖を読む事です。
いつも最初はチョキを出す人とか、周りにいませんでしたか?
相手が始めに出す手が分かっていれば、こちらはそれに合わせて勝てる手を出せば良いのです。
相手が飛び込んでくるのか、応じ技を狙っているのかを予測できれば勝つことができます。
特に重要なのが初太刀です。
同じように初太刀は予測・準備をしやすいのです。
もちろん、最初に限らず、チョキが多い人にはグーを意識してみたりというのも良いです。
後半になるにつれて、その場の直感や予測に委ねやすい
普通のじゃんけんでも「あいこ」が続きテンポが上がってくると特に癖が出やすいです。
剣道でも展開が早かったり、ピンチな状況程その傾向が強くなるので、ここぞというタイミングで狙い撃ちしましょう。
パターンを予測する
「相手の癖を読む」の応用として、相手の出す「パターンを予測」しましょう。
例えば「チョキの後はグーを出しやすい」のようなことです。
パターンの癖というのは、1つ1つの癖以上に直しにくいもので、読み切った時に最大の効果を発揮します。
余談:サンマ(3本先取のじゃんけん)について
完全な余談ですが、私サンマ強いんです。
毎回勝てるわけではありませんが、パターンにはめ込むと勝てるケースが多いです。
サンマでは相手が「チョキ→パー→グー」の順で出すことが多いのです。
つまり、相手が3勝するまでに、1回でもグーで勝てれば「グー→チョキ→パー」で出せばこちらは3連勝とれる確率が高いのです。
誘導する
剣道において一番大きい要素が「誘導」なのです。
誘導の具体例を挙げると
- 最初はグーの時に、あえて手を広げてくる
- 「俺パー出すから」と言ってくる
という人いますよね。
そんな事を言って我々の心を乱してくるのです!
「剣道」で考えてみましょう
「飛び込み技(グー)しかないように思わせる」事によって相手の応じ技(パー)を引き出し、フェイント技(チョキ)で仕留めます。
こういった駆け引きによって相手の心を乱す事こそが「攻め」です。
攻めについては下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください
>> 剣道の攻めとは何かと重要性を分かりやすく解説【攻めは必要です】
まとめると、読み合いじゃんけんに勝つために必要なのは攻めなのです!
後出しをする
ごめんなさい、最後は不正行為です(笑)
相手の手を見てから出せば基本的には負けませんよね。
ここで、高段者の先生との稽古を思い出してください。
先生方との稽古では、私達の打突は先生によって引き出され、とらえられる場面が多いです。
それこそが後出しなのです。
基本的に剣道は、見て反応できるようなスピードの世界ではありません。
つまり、打突前の攻めの段階で先生たちは優位になり、後出しでも勝てるような状況を作っているのです!
「後出し」は不正行為ですが、一番難しいです・・・(笑)
剣道を上手くなるのに必要な事
最後に、読み合いのじゃんけんに勝つために必要な事を解説していきます。
まずは以下の3点を意識する事がスタートです。
- 3つの手を持つ
- 年代によって見極める
- 勝ち筋を身に着ける
順番に説明していきます。
3つの手を持つ
じゃんけんで「チョキとパーしか使えない」状態で勝つことはかなり難しいと思います。
つまり、剣道でも「応じ技・飛び込み技・フェイント技」それぞれを最低限扱えるようにしなくてはなりません。
応じ技で勝ちたい選手・得意な選手がいても、それだけでは勝てない相手が出てきます。
3つの手を持ってから、上のようなテクニック・「攻め」を意識することによってじゃんけんでの勝率は上がります!
面・小手・胴のバリエーションを増やすことができるとさらに良いですね。
年代によって見極める
これは推測程度の話なのですが、正直大人で剣道をやっている方・年齢が上の方というのはフェイント技を多用することは少ないです。
ですから、残りは「グーとパー」です。それなら「パー」を極めればよいとは思いませんか?
「パーを極める」つまり、応じ技に繋がるのです。
年を取る事に、応じ技を意識するようになるのは、このような背景があるからだと私は思います。
このように、世代や環境に応じて意識する手を変える事も重要です!
勝ち筋を身に着ける
「相手を誘導する手段」や「相手の手を読むスキル」そういったものを鍛えることで、実践での勝率は上がってきます。
結局のところ重要なのは「攻め」なのです!
そういったものは「なんとなく打ち合う」「好きな技を狙うだけ」の稽古ではそれは身に付きません。
そこをいかに意識できるか、練習できるかによって読み合いの力は向上します!
そして、その中で「勝てる攻め」や「勝ち筋」を体感できるようになってくると、かなりレベルが上がっているかと思います。
剣道には「面・小手・胴」のどこを打つかという「じゃんけん」もあります
今回紹介した以外にも、じゃんけんのようなシステムになっていることは意外と多いです。
気になる方は、それらも意識すると面白いと思います。