剣道4段への挑戦の体験談【不合格から合格への軌跡】
剣道好き「剣道の体験談が聞きたい!」
「4段審査について考えたい!」
という方向けに、私の4段審査の体験談を書いていこうと思います。
この体験談から得られた4段審査合格のポイントは下の記事にまとめてます。
>> 剣道の四段審査合格のポイント徹底解説!【具体的な合格方法有り】
この記事では、実際の立ち合い動画や意識の変化・練習内容等を詳しくまとめていきます。
剣道4段への挑戦の体験談
まず始めに、不合格時・合格時の審査の動画と、年代等の説明をしていきます。
・不合格時【32番】(1人目の相手のみ合格)
・合格時【27番】(自分と2人目の相手が合格)
年代等について
- 2019/11に不合格→2020/2に合格
- 年齢グループは一番若い20代前半のグループ
では早速、不合格時と合格時の体験談について書いていきます。
剣道の四段審査不合格時の体験談
悪かった点
- 焦って我慢できない
- 無駄な小手打ち
- 安易に引く
- 「打たせない」ができてない
他にも色々あるかと思いますが、特にこの4つが課題だと思いました。
我慢できてない(不合格時全体)
4段以上の審査では、「相手が出てきたところを捉える」という技術が求められます。
しかし、不合格時は焦ってしまい、攻めた後すぐ、自分のタイミングで打ってしまっています。
原因としては以下のようなものがあげられます。
- 相手の力量にビビった
- 高段位の先生にかかる稽古をしすぎ
- 1本とれない焦り
私の個人的な考えですが、無駄打ちが目立つうちは「剣道の四段審査では受からない」と思っています!
無駄な小手打ち(0:38~・1:28~)
続いて、不合格時に打っている「小手打ち」に注目しました。
結論から言うと
基本的に小手打ちというのは
- 相手の手元が挙がる時
- 相手が打ってくる時
の2つの機会に当たる打突です。
しかし、私の打突は、このどちらにも属さない「中段からのただの小手打ち」になってしまっています。
安易に引く(0:28~・1:38~)
相手の打突の後や、体がぶつかった後に、簡単に下がって距離を取ってしまっています。
審査では、すぐに元の間合いに戻るのは大事ですが、簡単に下がってしまうと、隙ができるので良いとは言えません。
下がり方というのに注目してみると、立ち合いで負ける原因が見えてきます…
打たせてしまっている(0:33~・1:34~)
私は段審査では、初太刀も含め、自分の準備が間に合わないときは、無理して打たなくて良いと思ってます。
四段審査においては
- 相手の打ちの起こりをつぶす事
- 応じ技をする事
のどちらかで避けるのがポイントです。
不合格から合格への練習体験談
四段審査の不合格時から合格へ意識したことは、上に書いたことを改善するような内容です。
具体的には
- 小手の1本打ちの廃止
- 小手に対する応じ技
- 技練習
- 勝負勘をつける
の4点です。
小手の1本打ちを廃止
個人的には、かなり大きなポイントになったと思っています。
上で書いた通り、ただの小手打ちは「無駄打ち」になりやすいです。
そこで私は、立ち合いにおいて
出小手を狙う
ただし、小手を全くしないわけではありません!
不合格時のような、何に当たるか分からない小手打ちを徹底的に廃止し、狙った小手のみを打ちました。
動画では分かりづらいかと思いますが、合格時の立ち合い内で打ってる小手は、全て出小手として狙って打ってます!
小手に対する応じ技を会得
次に小手に対する応じ技を練習しました!
初の四段審査の日の研究によって、私の受けたグループである24歳以下では「小手」の使用率が高かったのです。
そこで、これまであまり意識していなかった小手に対しての応じ技の重要性に気づきました。
合い小手面を身に着ける
具体的には、私は合い小手面を練習しました。
先ほど説明した「ただの小手打ち」をとがめられるのでかなり有効です。
合格時の二太刀目は、1人目も2人目も私は小手面を打ってます!
技練習
四段審査で「この技を決めて受かる!」というビジョンを明確にする事を意識しました。
具体的には、合い小手面・出鼻小手・返し胴を徹底的に練習しました。
そして、四段審査では、「出小手1本だけを立ち合いの1分の時間で決める」という意識が完成しました!
勝負勘をつける
私の立ち合いの相手は、現役で体育会の大学生がほとんどです。
4段らしい大人の稽古も良いですが、現役生に負けないだけの勝負強さも必要です。
良いか悪いかは分かりませんが、特に試合を意識した稽古を重ねました。
剣道の四段審査合格時の体験談
もちろん、まだ至らないところだらけですし、五段以上を目指すのにはまだまだ鍛錬が必要です。
しかし、4段審査に対して、私ができることの全てを出せたので「悪い点はなし!」とします。
良かった点
基本的には、不合格時の課題を直せたことです。
具体的にあげると
- 無駄打ちが減った
- 攻めと我慢ができてる
- 引き方が良い
- 打突させてない
- 完璧な応じ技
といった感じです。
無駄打ちが圧倒的に減った(合格時全体)
打突が理にかなったタイミングで、1本になる可能性を秘めた技になっています!
「一本の可能性」に注目した反省・改善が見られるかと思います。
先の攻めと我慢ができてる(合格時全体)
不合格時では攻めに入ってからすぐに打ってましたが、しっかりと我慢ができています。
始めに重要だと書いた「相手を引き出してから打つ」ができるようになっています。
合格時2人目の最後なんかは「打ってもいいんじゃない?」と思う方いるかと思いますが、ここで打っても1本となる打ちはできなかったと思うので、ここで我慢できたのはよい判断です。
簡単に引いてない(1:32~)
不合格時はぶつかった後、勢いで下がってしまっていました。
しかし合格時では
この下がり方は、審査員の方へのアピールに加えて、自身にも隙が生まれにくく、非常に良い下がり方だと思います。
結果的にも、不合格時とは反対に、自分側に流れを呼び寄せる事ができ、結果四段審査の合格に繋がったと思います。
相手を下がらせてる
何となく見ると気づきませんが、下がらせる動作は貫録や、4段らしさが出る事があります。
実際この一連の動作から、貫録や4段らしさを感じた方もいるのではないでしょうか?
打ちをつぶしてる(1:29~)
相手の打ちを自分の胸より低い位置で止めきることができています。
簡単にいうと
不合格時では避けるだけでしたが、その前の相手の起こりの段階で打突を咎めた後、正しい構えで有利状況を作って打突をする事もできているので良いです。
完璧な応じ技(0:30~・1:11~)
合格を決める最大の要因が「応じ技」です。
課題であった応じ技に関しても
- 1人目:出鼻小手
- 2人目:合い小手面
をそれぞれ完璧な形で決めています。
詳しくは「四段審査の合格のポイント」の記事に書いてますが、受からない人は、1本取れていない事が多いです。
今回は私の不合格~合格までの体験談を書かせていただきました。
この記事が何かのお役に立てれば幸いです。