剣道の打突力・スピードを上げる『素振り練習方法』【動画あり】
剣道好き「打突力やスピードをつけたい!」
「効果的な素振りを知りたい!」
という方向けに打突力やスピードを上げるために効果的な素振り方法やメニューを紹介していきます。
動画での解説はこちら
この記事では動画の内容をさらに細かく解説していきます。
この記事は「梶谷彪雅」さんが監修しています。梶谷さんは
- 全中団体優勝
- 九州学院で高校6冠達成
- 全日本学生優勝大会第3位
という経歴なので、日本トップクラスのメソッドを分かりやすく解説していきます。
剣道の打突力・スピードを上げる『素振り練習方法』
剣道において、自宅で簡単にでき、必要な筋肉や動き方を身に着ける事ができる点で素振りは重要です。
そんな素振りをさらに効果的に行う方法が
具体的には
- 素振り用の太い木刀
- 軽めの細い木刀
を交互に使う事で、正しく綺麗な打突を保ったまま「打突力」や「スピード」を鍛えることができます。
木刀がおすすめな理由
木刀を用いた素振りは、竹刀を用いた素振りと比べ、「正しい握り」を意識しやすいです。
もちろん、竹刀での素振りも良いとは思いますが、木刀では「手の内」や「握り方」の効果がでやすいのです。そのため、木刀から竹刀に変えた際にも強い打突や手の内のきいた打突をすることができます。
重い木刀での素振りトレーニング
重い木刀での素振りでは「形」
を意識します。具体的には
- 大きく振る
- 肩の力を抜く
- 手が伸び切っているか
という点に注意しながら、正しくきれいな素振りを意識します。
重い木刀でこのような素振りを意識することで、正しい振り方や、打突の際に使う筋肉を効率よく身に着ける事ができます。
素振りの際には左足・右足の引き付けも意識しましょう。そうすることで、打突の際のインパクトやスピードが上がると同時に、腕だけの打突になりずらく、「綺麗な打突」
の練習になります。
また、重い木刀での素振りはついつい力が入ってしまいますが、できるだけ力を抜いて振るのがポイントです。
注意点
- 負荷が高いことによるケガ
- 力のバランスが崩れる
などがあり、重い木刀での素振りは大きな負荷がかかるため、無理をしないようにしてケガのないように行います。
また、自作の素振り刀
やバランスの悪い木刀
を使って素振りをしてしまうと竹刀に持ち替えた際のギャップがあり、成長を感じにくくなる可能性があります。
そのため、素振り用の重い木刀を使う事をおススメします。
軽い木刀での素振りトレーニング
軽い木刀での素振りでは「スピード」を意識します。具体的には
- 早く振る
- 連続で振る
という意識で行う事で、実戦での打突の動き方を覚えながら、スピードや持久力を身に着ける事が可能です。
早く連続の素振り
軽い木刀を使った素振りの際にも「力を抜く事」が重要です。
また、軽い木刀は竹刀で代用してもOKです。より効果を求める方や、振りやすさの面を考えると「桐の木刀」がおすすめです。
このように、軽い木刀と重い木刀を交互に振ることで
- 正しい動きや必要な筋肉
- 実戦でのスピードや持久力
を効率よく身に着ける事ができます。また、体の柔軟性や上半身の動かし方にも効果的です。
剣道のおすすめ素振りメニュー5つ
続いて、実際に行うおすすめの素振りのメニューを5つ紹介していきます。
- 正面素振り:重い木刀
- 連続素振り:軽い木刀
- 手の内素振り
- 大きく面打ち:打ち込み台
- 片手面打ち:打ち込み台
基本の三種類の素振りに加えて、打ち込み台がある場合は面打ちも効果的なので順番に解説します。
正面素振り:重い木刀
正面素振りでは以下の3つに注意しましょう。
- 一挙動で振る
- 大きく振る
- 正しく力を抜いて振る
「大きく正しく力を抜く」というのは上でも解説しましたが、とても需要なので繰り返しお伝えします。
これらができてきたら、「一挙動で振る」という事も意識しましょう。ゆっくり素振りを行うだけでなく、構えたところからの「振り上げ・振り下ろし」を意識して行います。
1度の素振り動作を全力でやるつもりで、行う事がポイントです。
連続素振り:軽い木刀
連続素振りでは、重い木刀で「正しく一挙動の素振り」
を鍛えながら、全力スピードで連続で振る練習をします。
ここで特に意識するのが「スピード」です。自分自身の再高速で限界に挑むイメージで行います。
注意点
- 右手の力を抜くこと
- フォームを保つこと
スピードを意識すると辺に力が入ってしまう事が多いです。特にこの2点を意識して何度も挑戦してみてください。
全力での連続素振りは筋力・体力的にかなりしんどいですが、最後のもうひと踏ん張りを頑張りましょう。
手の内素振り
手の内素振りでは、実際の打突を意識して「剣先を走らせる」ような素振りを行います。
剣先を走らせるというのは「最後の振り下ろし」ができることです。
実際の素振りは動画で見てもらうのが一番かと思います。
動画では打ち込み台を使っていますが、「布団」や「枕」で代用しても良いかと思います。
両手で大きく面打ち:打ち込み台
ここからは打ち込み台がある方(稽古前の素振り)としての素振り方法の紹介です。
打ち込み台を使った素振りの際には
- 打突の感触
- 力の入れ方
- 力を加えるタイミング
を意識しましょう。
素振りでも「強く打つ切り落とすイメージ」は重要ですし、意識して行っている方が多いかと思います。
しかし、意識して行うだけでは足りない面が出てきます。そこを大切にして、リアルな打突の感触や、力の入れ方を意識しながら打ち込みを繰り返す事で、素振り以上の効果が期待できます。
木刀での素振り同様、「左足の引き付け」を意識すると体のスピードや打突スピードが上がります。慣れてきたら足の動きへの意識を含めていきましょう。
また、素振りでの木刀の振り方を竹刀に移していくという面でも重要になります。
片手面打ち:打ち込み台
両手での打ち込み同様の意識で「片手面打ち」を行います。
両手での打突では、意識をしていてもついつい右手に力が入ってしまいまうことが多いです。そこで、左手素振りを行う事で
- 左中心の強化
- 左手の使い方
を効果的にトレーニングすることができます。
左手素振りの際には、「竹刀と左手の軌道がぶれないように」意識することが非常に重要になってきます。
また、右手のみの打突も「バランス強化」や「手の内強化」につながるのでお勧めです。